看護師になってしばらく経つと、おそらく多くの職場で看護研究を任されることがあるはずです。「研究」と聞くと敷居が高いですが、看護ケアを充実させるために多くの看護師が取り組んでいます。

新人看護師にとっても、自分の知識とスキルのステップアップのために大切な活動です。とはいえ、「看護研究とは何か?」ということがよくわかっていない人も少なくないのではないでしょうか。そこで、まず看護研究の概要を押さえておきましょう。

看護研究とは、冒頭に書いたように看護師の質をアップさせるために行う研究のことです。看護研究の始まりは、あのフローレンス・ナイチンゲールだと言われています。彼女は看護教育の母として有名ですが、1853年に起こったクリミア戦争の時、統計的手法を使って戦傷者の死亡率などを研究しました。彼女の研究結果は「看護覚え書き」という本にまとめられていますが、いまだに看護学の基礎として参考にされているほどです。

つまり、何のために看護研究をやるのかというと、看護の質を今よりも高め、より良い看護ケアを行うためです。少子高齢化が進む現在、医療福祉のニーズはこれまでに増して高まっています。看護師へのニーズも高まると同時に、負担も大きくなるでしょう。少しでも看護の質を高めることが、そんな状況で働く看護師全体にとって役立つのです。

とはいえ、初めてで不安という人は多いはずです。しかし、それほど不安に感じる必要はありません。看護研究は看護師なら誰もが通ります。研究の形式はだいたい決まっているので、テーマさえ見つけたらその形式に沿ってまとめていけば完成できるでしょう。

参考になりそうなサイト:[看護研究ハンドブック]を見つけたので、ぜひチェックしてみてください。